研究課題/領域番号 |
16K12540
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウェブ情報学・サービス情報学
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
中根 一朗 神奈川工科大学, 工学部, 准教授 (30221451)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 交通流 / 交通渋滞 / 追従挙動モデル / モデル化 / 数値シミュレーション / 非線形力学 / 環境工学 / 複雑系 / 高度道路交通システム / 渋滞 / 物理モデル / シミュレーション |
研究成果の概要 |
交通流の動画計測と4台の車両にRTK-GPSを搭載した計測を行い、速度、速度差、加減速度、車間距離、遅れ時間等に関する定量的な知見を得た。そして、この結果に基づいた追従挙動モデルによる計算から以下の①から⑤の知見も得た。 渋滞相への転移には、マクロな条件として①車両密度が閾値を超えること、ミクロな条件として②追従走行時にオーバーシュートが発生することと③後続車両が加速度の限界を持つことが必要である。 加えて、④反応遅れ時間の長いドライバーの連続が相転移の核となるとともに渋滞をひどくしており、同様に、⑤ドライバーの個性によるランダムな曖昧さのために決定論的な現象にならず複雑化していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
渋滞はCO2の排出増加にも繋がるため、局所の経済的問題のみならずグローバルな環境問題でもある。このような渋滞問題解決の一助として、我々は交通流モデルによるシミュレーションに期待している。ただし、現段階では定性的な渋滞予測は可能であるものの、定量的に正確な予測には至っていない。そこで、我々は定量的な渋滞予測が可能なモデルの作成を目指し、交通流の計測結果を基にした車両追従モデルの作成を試みた。そして、作成したモデルを用いて渋滞のシミュレーションを行い、渋滞の形成・解消のプロセスを評価・分析するとともに、有効な渋滞解消手段の検討も行った。なお、本研究の成果は、自動運転技術開発に対しても有用である。
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