研究課題/領域番号 |
16K12560
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
学習支援システム
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
平田 圭二 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (30396121)
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研究分担者 |
竹川 佳成 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (60467678)
田柳 恵美子 公立はこだて未来大学, 社会連携センター, 教授 (30522114)
椿本 弥生 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (40508397)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 学習経験 / メタ認知 / 物語化 / 相対化 / 練習支援システム / 知的学習支援システム / 学習経験のメタ認知と物語化 |
研究成果の概要 |
本研究では,ピアノ練習における演奏行為自体を直接支援するのではなく,練習中の演奏していない時間帯及び練習後に,自分の演奏を振り返り,他学習者と比較する点に着目した.比較をきっかけとして得られた省察は学習者によって言語化されるので,それをアノテーションとして様々な対象に自由に付与する技術を確立した.特に,成人ピアノ初級者は,本提案方式によって最適な学習方略を自己決定するという仮説を立て,それを評価実験で検証した.直前の演奏を思い出すトレーニングを促進・支援することで,自身の練習経過をアノテーションとして『物語化』し『相対化』し,より多くの気付きをもたらす振り返りができるようになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,学習における行為中の省察や暗黙知の重要性が指摘されており,教育実践でも人は一人称的な省察と三人称的なメタ認知の両輪により熟達していくという学習モデルが主流となっている.ピアノ演奏では認知スキルと身体スキルの同時向上が要求されているのにもかかわらず,従来のピアノ練習法ではピアノ固有の演奏技術を指示的に教えることに主眼が置かれていた.新しい学習モデルに基づき,練習者自身の練習経過の『物語化』と『相対化』を促すピアノ練習支援システムの有用性が確認できたことは大変意義深い.本研究成果は,スポーツ,物作り,医療行為,サービス提供など多岐に適用することが期待される.
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