研究課題/領域番号 |
16K12591
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2016) |
研究代表者 |
吉田 聡 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90392969)
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研究協力者 |
細田 滋毅
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アルゴフロート / 海洋観測 / 海洋循環 / 大気海洋相互作用 / 爆弾低気圧 / 海洋鉛直流 / 海洋モデル |
研究成果の概要 |
海洋に3000台以上展開されているアルゴフロートは、10日に1度、水深2000mから海面まで浮上しながら水温、塩分の鉛直分布を観測している。本研究では代表者と協力者が投下したアルゴフロートのセンサーサンプリング回数が高解像度のフロート浮上速度情報に変換できることを見出した。さらに浮力調整ピストン変化の記録から浮力調整量を推定し、海流の鉛直速度を推定する手法の開発を試みた。そのために海洋中の鉛直流の高頻度分布を推定するための情報抽出プログラムを作成した。しかし、時刻情報のみのピストン変化記録と圧力情報のみの水温・塩分記録との対応が難しく、研究期間内に鉛直流速を推定するには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋の鉛直流は海面で吸収する太陽・大気からの熱エネルギーや風の運動エネルギー、大気中成分の海洋内部への輸送を担い、地球の大気海洋循環システムで重要な役割を果たす。しかし、その振幅は小さく実測するのは困難である。本研究では既に海洋中に3000台以上展開されているアルゴフロートと呼ばれる自動観測器に記録されているセンサーのサンプリング頻度がフロートの浮上速度に変換できることを発見した。さらに海洋の鉛直流速を推定する画期的な手法の開発を目指した。実現すれば水深2000mから海面までの鉛直流速をこれまでにない時空間解像度で得ることができ、海洋循環、生態系、漁業資源といった分野に新たな情報をもたらす。
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