研究課題/領域番号 |
16K12600
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
杉浦 重樹 奈良県立医科大学, 医学部, 教育教授 (40179130)
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研究分担者 |
森 俊雄 奈良県立医科大学, 医学部, 特任教授 (10115280)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 修復 / DNA 損傷 / モノクローナル抗体 / DNA修復 / シクロブタン型二量体 / 修復亢進 |
研究成果の概要 |
抗CPDモノクローナル抗体をベースに作製したCPD特異的エンドヌクレアーゼは、ヌクレオチド除去修復(NER)が欠損したXP-A細胞のみならず、野生型細胞においてもCPDの修復を亢進した。日本人に多い色素性乾皮症A群(XP-A)は、NERが出来ないため、進行性の神経障害を引き起こすが、根本的治療法は未だない。Xpaマウスの解析から、酸化的DNA損傷であるサイクロプリンが神経細胞内に蓄積し、この神経障害を引き起こすと考えられる。従ってCPDのケース同様、我々の抗サイクロプリン抗体をベースにサイクロプリン特異的エンドヌクレアーゼを作製すれば、治療薬として使える可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA 損傷に対するモノクローナル抗体をベースにした DNA 損傷特異的エンドヌクレアーゼが修復を亢進したことは、治療薬としての可能性を示したものであり、他に類を見ない全く新しいアプローチである。しかも色素性乾皮症で見られる進行性の神経障害の原因が、酸化的 DNA 損傷のサイクロプリンであることを世界で初めて確認できたことから、我々の抗サイクロプリン抗体をベースとしたサイクロプリン特異的エンドヌクレアーゼが、現在根本的治療法のない色素性乾皮症に初めて治療への道を開くことが期待できる。
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