研究課題/領域番号 |
16K12641
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
木島 真志 琉球大学, 農学部, 准教授 (10466542)
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研究分担者 |
吉本 敦 統計数理研究所, モデリング研究系, 教授 (10264350)
加茂 憲一 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (10404740)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | コリドー配置 / 空間最適化モデル / 個体ベースモデル / シミュレーション / コリドー |
研究成果の概要 |
近年、分断された生息地を繋ぐコリドーの重要性が広く認識されつつあるが、生物の移動を促すコリドーが実施された例は少ない。このようなコリドーを実現するためには、生物の移動能力・利用環境を把握し、人間と生物の相互作用を考慮した上で、生態的な効果が十分に期待でき、経済的に実現可能なコリドー配置を探索する必要がある。すなわち、コリドー配置において、生物種の利用に適した環境(植生状態)と競合する可能性のある人間の生産・経済活動を考慮する必要がある。本研究では、上記の課題に対して、数理最適化のフレームワークを応用した最適化システムの構築を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市化や道路建設等の土地利用の改変により、生息地の消失、分断、劣化が急速に進む中、分断された保護区や生息地を有機的に繋ぐコリドーの確保は、生物個体群の生息地間の移動を可能にし、遺伝的交流の維持にも繋がるため、生物多様性保全の観点から重要である。本研究では、生産活動と生息地の質の相互作用を捉えることのできる最適化モデル、生物の移動・分散の空間的シミュレーションモデル、そして、移動経路の空間配置最適化モデルの開発を試みた。ここで提案したモデルが適切に組み合わされ、実際に応用されれば、経済活動と保全の効率的なバランスがとれた最適コリドー空間配置の探索について、有効な情報提供につながると考えられる。
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