研究課題/領域番号 |
16K12647
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
持続可能システム
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研究機関 | 関東学院大学 (2017-2018) 筑波大学 (2016) |
研究代表者 |
新家 弘也 関東学院大学, 理工学部, 助教 (30596169)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アルケノン / 炭素分配 / ハプト藻 / 脂質 / 多糖 / Tisochrysis / 重イオンビーム / 脂質代謝 / 代謝 / 代謝スイッチ / 脂質合成 / バイオマス |
研究成果の概要 |
多糖と脂質合成はトレードオフの関係にあり、多糖を貯蔵物質として利用する藻類は、脂質合成を促進するためには貯蔵した多糖から脂質への変換が必要になる。多糖と脂質の両方を貯蔵物質として利用しているT-Iso株では、多糖から脂質への変換ではなく、炭素フローを脂質へ変化させることが、特にアルケノン増産には重要な事が分かった。また、変異株の解析から、脂質への炭素フローの変化に細胞内C/Nバランスの関与が、TAGを阻害することでアルケノンが増産できることが示唆された。最後に、ゲノム比較解析より、PKSがアルケノン合成遺伝子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質アルケノンは貯蔵脂質という機能が示唆されているが、同じ貯蔵物質である多糖との相互関係が分かっていなかった。また、今まで様々な培養条件が試されてきたが、アルケノンの増産は達成されていなかった。今回、変異株を用いたことで初めてアルケノン増産への道筋が見えてきた。更に、ゲノム比較解析からアルケノン合成遺伝子候補としてポリケチド合成酵素が初めて見つかった。本研究成果により、アルケノン合成の制御や遺伝子の輪郭が見え始め、アルケノンを藻類バイオ燃料として利用できる可能性が高まったといえるだろう。
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