研究課題/領域番号 |
16K12687
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
田畑 智博 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (40402482)
|
研究分担者 |
片桐 恵子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80591742)
|
研究協力者 |
蔡 佩宜
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 高齢者 / 超高齢社会 / ごみ分別 / 環境負荷 / ごみ処理システム / 容器包装プラスチック / 訪問介護員 / ごみ処理 / 環境政策 / 人間生活環境 / 廃棄物再資源化 / 老化 |
研究成果の概要 |
本研究は特に高齢者を対象として、日本の都市居住者の容器包装プラスチック(容リプラ)の分別行動を調査した。超高齢社会の進行による将来の高齢者のさらなる増加が、社会全体での容リプラ分別量にどのような影響を及ぼす可能性があるかを、環境負荷の側面から考察した。容リプラの分別状況を調べるため、計3回にわたるアンケート調査を実施した。 結果として、若い世代は容リプラの分別率が低く、高齢になるほど高くなっていった。しかし、70歳を超えると、体力・認知機能の衰えから低くなる傾向にあることが示された。また、将来の高齢者増加による分別量の変化がごみ処理のCO2排出量に及ぼす影響をシミュレーションした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、年齢階級別のごみ分別率を明らかにしたことである。これにより、人口構成や人口変化を加味して、将来のごみ分別量やごみ処理に伴う環境負荷の将来推計が可能となった。本結果をもとに社会情勢を踏まえた環境面評価シミュレーションを実施できるようになった、学術的意義は大きい。 加えて、どの地方自治体も高齢者の増加に伴い既存施策の転換や再検討を余儀なくされているところであるが、ごみ処理においても同様である。高齢化に伴う諸問題はそれが発生してからでは遅く、事前に予測し対処しておく必要がある。本研究成果は、自治体のごみ処理施策を検討する上で重要な示唆を与えるものであり、社会的意義は大きい。
|