研究課題/領域番号 |
16K12765
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
西郡 大 佐賀大学, アドミッションセンター, 教授 (30542328)
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研究分担者 |
木村 拓也 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (40452304)
兒玉 浩明 佐賀大学, その他部局等, 理事 (80205418)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | デジタルテスト / 科学的な思考力,判断力, 表現力 / テストの遡及効果 / CBT / 科学的な思考力・判断力・表現力 / 科学的な思考力,判断力,表現力 / 科学リテラシー |
研究成果の概要 |
本研究では,デジタル技術の強みに注目し,PBT( Paper Based Testing)では評価することのできない「科学的な思考力・判断力・表現力」の領域を評価するためのデジタルテストの開発を行った。その結果,実験や科学的現象の動画を用いれば,PBTでは実現できない時間軸を入れることが可能となり,「観察に基づく思考力・判断力・表現力」に関わる部分を評価できることを見出した。また,こうした出題を通して実験等の学習活動を喚起できる可能性が高校生アンケートから明らかになった。一方,システム的な解答制御により,思考力や判断力等のプロセスを評価するための部分採点を実現する可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
理想的かつ有効な教育・学習活動でも,大学進学者が多い高校の教育現場では,大学入試で問われなければ積極的に取り組まれることは少ない。本研究は,テストの遡及効果に注目し,大学入試の遡及効果によって高校の科学教育における学習活動の一部に転換をもたらすことを狙いとしている。特に,「科学的に探究する能力と態度を育てる」ことを目的とする理科課題研究では,科学的な思考力,判断力,表現力を育成することが求められている。こうした能力等を評価することができるテストが開発され,将来的に,実際の大学入試にも導入されるようになれば,科学的に探究する能力と態度を育てる大きな動因となりうる点で意義がある。
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