研究課題/領域番号 |
16K12795
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
市川 洋子 千葉工業大学, 創造工学部, 助教 (70406651)
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研究分担者 |
深谷 優子 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (00374877)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 教員志望学生 / 実習日誌 / 省察 / 逸脱行動 / 日誌 / 熟達 |
研究成果の概要 |
本研究では、教育実習中に活用される実習日誌に対する教員志望学生の作成活用の実態を検討し、その後の実践省察でも日誌を作成利用しようとする意欲(日誌継続意欲)に影響を与える要因を探索的に検討した。その結果、日誌の意義理解と心理的負担感が影響することが示唆された。さらに、実践記述と考察を書くことの難しさ、そもそも効果的な対処法を思いつけないといった日誌作成上の心理的負担を軽減するため、2つの介入(日誌の再読・生徒逸脱行動を捉える観点の増加)を実施した。その結果、日誌記述や実践考察がより精緻化された。また、多くの観点から生徒の逸脱行動を捉え、効果的な対処行動を見つけ出すことが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、実習日誌に対する書き手自身(教員志望学生)の認識がその後の日誌を利用した実践省察への意欲に影響することを示したことである。具体的には、日誌の意義に対する理解の程度と日誌作成に関わる心理的負担の大きさが、その後の実践省察において日誌を自発的に利用することにつながる可能性を示した。また、社会的意義としては、教員志望学生の抱える日誌に対する心理的負担を減らすための介入方法を開発し、その効果を検証した。今回開発した介入方法を実習事前指導等で実施することで、教育実習の質を高めることに貢献できることが予想される。
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