研究課題/領域番号 |
16K12876
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 (2018) 京都大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
孫 安生 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (30447924)
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連携研究者 |
近藤 輝幸
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 腸管免疫細胞 / アレルギー / 腸管免疫 |
研究成果の概要 |
腸管の免疫系は生体内において最大の免疫器官と言われており、これら免疫細胞の機能を制御することは、様々な疾患の治療につながると注目されている。本研究では、腸管免疫細胞に送達可能なナノ粒子の開発を目的とし、生体適合性に優れたリン酸カルシウムナノ粒子(CaP NPs)を創製した。CaP NPsを用いてマウスマクロファージ細胞細胞株RAW264.7への細胞取り込みを検討した結果、CaP NPsは効率良く細胞に取り込まれた。また、細胞毒性も認められなかったことより、CaP NPsは腸管免疫細胞を標的とした経口ドラッグキャリアとして期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年ナノテクノロジーの発達により、ポリ乳酸やポリグリコール酸を用いた生体分解性ポリマーナノ粒子やリポソームを用いて免疫応答を調節しようという試みが多くなされるようになった。これらのナノ粒子を腸管免疫細胞へデリバリーするための問題点としては、胃や腸の消化酵素に耐性があるかという問題点がある。また、シリカナノ粒子は粒子としての安定性では優れているが、生体への毒性や分解性の欠点がある。本研究では、薬剤を内包し腸管免疫細胞まで送達可能なマテリアルを開発した。本研究で得られたナノ粒子は、投与経路が経口であることから、高齢者や幼児、医療従事者のいない地域での投与も可能であり、医療現場の改革にも繋がる。
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