研究課題/領域番号 |
16K12908
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
角江 崇 千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (40634580)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 生体医工学 / 臓器圧排 / ペーパークラフト / 医療器具 / 腹腔鏡手術 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,術野を狭めることなく,かつ容易に臓器を圧排できる,腹腔鏡手術用の臓器圧排器具を新規に提案,試作した.提案する臓器圧排器具は,平面と立体とを可逆変化する構造に基づいて設計,開発した.素材としてポリエチレンナフタレート樹脂とポリエステル樹脂を用い,厚さが0.100mm,0.125mm,0.188mmの3種類でそれぞれ試作した.圧力差を利用した新たな強度評価試験手法を考案して評価した結果,試作した臓器圧排器具は,臓器圧排に充分な性能を有していることが示された.また,素材の種類による強度の差異は小さく,素材の厚さが臓器圧排器具の性能に与える影響の方が大きい知見が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹腔鏡手術は開腹手術と比較して,手術創を微小にでき,出血や痛みを少なくできる低侵襲性の点において有利である.しかし腹腔鏡手術においては,治療部位に関係のない臓器を押しのける圧排操作が難しいという課題がある.本研究はこの課題に対する一つの解決策を示した.平面と立体を可逆的に変化する構造を採用し,今までにない特長を有した臓器圧排器具を創成した点に学術的意義がある.本研究課題で提案した臓器圧排器具が将来的に実用化されれば,患者への負担がより少ない腹腔鏡手術の長所をさらに活かした術式の確立へと貢献できるため,社会的意義も大きい.
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