研究課題/領域番号 |
16K12944
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
落石 知世 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30356729)
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研究分担者 |
角 正美 植草学園大学, 保健医療学部, 講師 (30646261)
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研究協力者 |
海老原 達彦
清末 和之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドβタンパク質 / シナプス / オリゴマー / トランスジェニックマウス / 運動 / GFP / 行動解析 / 習慣的運動 / 神経科学 / 脳神経疾患 / 老化 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)などにより低下した認知機能が運動によって改善されることが報告されている。本研究では、ADにおいてシナプス機能や認知機能により強い毒性を持つ低分子量のアミロイドβタンパク質(Aβ)オリゴマーを神経細胞内にのみ発現するトランスジェニックマウスを用いて解析を行った。このモデルマウスは、軽度認知障害(MCI)の病態を表す可能性が高く、認知症発症初期の習慣的な運動の効果の解析に有効である。回転かごによる自発的な運動負荷を行い、認知機能の変化を解析した結果、オリゴマーによって低下した認知機能が運動によって改善されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会とあいまって、認知症の半数以上を占めるADの原因解明、治療法の確立は社会的要請となっている。MCIの患者における習慣的な運動の効果のメカニズムの解明は、認知症の予防や運動が効果を示す病理学的な時期の予想、また、非薬物的介入のみでなく運動による効果を高める物質等、薬物的治療法の開発など全く新しい治療法の開発に大きく貢献することが期待できる。
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