研究課題/領域番号 |
16K12958
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
森本 政之 神戸大学, 工学研究科, 名誉教授 (10110800)
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研究分担者 |
佐藤 洋 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究部門長 (10260423)
佐藤 逸人 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (30346233)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ユニバーサルデザイン / 音響案内 / 視覚障がい者 / 音の移動感 / 音案内 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,知覚される音の動きを利用して「矢印」の方向を聴覚情報として伝達することにより,視覚障害者のための新しい移動支援システムを開発することである。聴取者前方の左右に配置した2つのスピーカーから交互に音を出す最小限のシステムで、聴取者によらず特定の方向の「矢印」を知覚させることが可能かどうかを検討した。その結果,心理学の「プレグナンツの法則」に基づいて音の時間間隔と音の強さを最適化することで特定の方向を知覚できることを明らかにした。この結果は提案方法の実用化の可能性を実証している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色は,近未来の移動支援システムとして主流になることが予想される情報端末等特別な装置に依存した方法に頼らずに,人間の聴覚の空間知覚能力を利用し,騒音や残響音等の環境音に対して頑健でかつ有効な移動支援システムを実現しようとする点である。また,この研究の結果として,上述した移動支援システムが確立されれば,視覚障がい者の移動時の安全性を高め,より活発な社会参加を促すとともに,音環境そのものを静かで快適にすることができる。
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