研究課題/領域番号 |
16K12961
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
網本 和 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (70326023)
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研究協力者 |
沼尾 拓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 半側空間無視 / ヴァーチャルリアリティ / アダプテーション / Virtual Reality / リハビリテーション / ヘッドマウントディスプレイ |
研究成果の概要 |
半側空間無視(USN)の治療にプリズムアダプテーション(PA)が知られているが、Head Mounted DisplayとwebカメラによってPAと同様な効果を得るだけでなく、視野を水平面と前額面の三次元上で変位させることが可能となる。左USN 6名,非USN左麻痺12名,健常者9名を対象とした。評価はカメラを正中に向けたHMDを装着し正中前方を指差す課題をタッチパネルにおいて行わせた。 各群共,X軸上では左へ有意に変化していたが,Y軸上でUSN症例は時計回りに指差し位置が変化した.USN症例ではバランスが不良であるため,視野の回転に対し立ち直りが生じたことで上方へ偏倚した可能性がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半側空間無視は右側半球病変患者の約4割に出現し、そのリハビリテーションの妨げとなることが知られ、臨床例では3次元空間での姿勢変化が生じている。従来の方法はプリズムによる光の屈折を利用する為、前額面内で回転させることはできない。前額面の垂直認知にも問題があることを考えると、より効率的に治療するためには前額面も含めた空間で偏倚させた視野を付与することが望ましいと考えられる。本研究で開発されたHMDによるヴァーチャルリアリティ環境下でのアダプテーションは、従来の方法では変容できなかった前額面での認知的判断を制御できるため3次元空間上での不良姿勢を呈するような重症例への応用が可能であると考えられる。
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