研究課題/領域番号 |
16K12996
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
七五三木 聡 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (20271033)
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研究分担者 |
荻野 正樹 関西大学, 総合情報学部, 教授 (00397639)
林 勲 関西大学, 総合情報学部, 教授 (70258078)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 運動視能 / 脳状態 / 視覚運動 / 視覚情報処理 / 背側視覚経路 / 脳情報処理 / 視覚 / 運動視 / 眼球運動 / 固視微動 |
研究成果の概要 |
卓球などの球技系スポーツのアスリートにとって、ボールや人の動きなどの視覚情報を処理する運動視の能力は身体パフォーマンスの良否に直結する。この運動視能を脳状態の機能的評価指標として計測するために“ダイナミックランダムドット刺激を用いた運動方向検出課題”を確立した。運動視能は日間・日内変動を示し、これと相関して、高速で動く視標を見て身体反応する能力(視覚運動課題の成績)も変動した。そこで、運動視能に影響する要因として運動視能計測前日の睡眠の質との関係を調べたところ、特定の時間帯におけるノンレム睡眠が運動視能に関係することが見出され、睡眠の質を向上させることで脳機能を最適化できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、スポーツアスリートにおいて“パフォーマンス発揮に適した脳状態”の定量化とその最適化が実現可能であることを示したが、アスリート以外への応用は十分可能である。例えば、一見複雑で特殊な技能をパフォーマンスとして発揮する職種として音楽家や舞踏家など文化芸術的なジャンルを含む幅広い分野にスペシャリストが存在しているが、感覚情報に基づく運動の発現という基本的な脳情報処理は同じであり、各スキルに寄与する主要な情報の属性とその処理経路の特性に着目することで計測すべき機能が定まり、計測の結果から最適化方略の糸口が見えてくる。私たちが日常的に発揮する様々な身体的パフォーマンスについても同様な事が言える。
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