研究課題/領域番号 |
16K13301
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
三浦 敦 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60261872)
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研究分担者 |
寺戸 淳子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 准教授 (80311249)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | インターネット / 写真 / 身体 / ボランティア / スポーツ / 公共性 / SNS / デジタル写真 / 介護 / 社会参加 / 身体性 / 日本人学生 / スポーツ活動 / ボランティア活動 / 映像活用 / ソーシャル・メディア / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究においては、海外支援ボランティア、介護ボランティア、そして大学のスポーツサークルの、3つの場において活動する日本人の学生・若者を対象に、彼らの現実での活動と、そのインターネットやSNSへの投稿写真を比較検討した。その結果、人々にとって現実における身体は、コントロールできないのに対し、写真の中の身体はコントロールが可能となり、多くの身体がある時はそこに共振が生まれるが、ボランティアに参加する学生の写真には、そこに、独自の人間関係の理想の表象が現れ、写真独自の公共空間が作られていた。このように、写真は新たな公共性を生み出すことで、現実の公共性の再構築に貢献している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、1990年代から日本において急速に発展したインターネット利用とボランティア活動という、二つの活動の間で生じた相互干渉が、どのように日本の若者の身体利用に影響を与えているのかを、特にその公共性という観点から明らかにしようというものである。ここには社会的には、この時代にインターネットの利用を通じて生まれてきた独自の公共空間の意義を考察するという意義があり、学術的には、従来通りの民族誌的フィールドワークとネット情報の分析を組み合わせるという、新たな方法論の模索を通じて、インターネットというコミュニケーション手段が作り出すあらたな社会関係の意義を問い直すという意義を持っている。
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