研究課題/領域番号 |
16K13468
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
針生 悦子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70276004)
|
研究協力者 |
齋藤 友香
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 乳児 / 言語 / 育児語 / 発達 / 養育 / 言語発達 / 言語入力 / 縦断研究 / 発達的変化 / 乳児期 / 語彙獲得 / 対乳児発話 |
研究成果の概要 |
大人は、乳児に話しかける時、育児語、つまり、乳児に話しかける時だけに使用する独特な語彙を用いる。育児語としては、擬音語(犬に対する”ワンワン”など)、単語音の繰り返し(靴に対する”クック”)などがよく使われる。 本研究では横断的研究と縦断的研究を行い、母親の育児語使用が、子どもの発達にともない、どのように変化するのか、また、それは、子どもの言語発達にどのような影響を及ぼしているかを検討した。結果、母親の育児語使用は、子どもが1歳になったあと増え、2歳の誕生日までには減ること、また、このような育児語使用は、子どもの24か月時点での語彙にマイナスの影響は与えていないことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大人は、乳児向けに話しかける時には、犬のことをワンワンと呼ぶなど、大人どうしの会話では使わないような単語、つまり育児語を使用する場合がある。これについては、本来、”犬”に対して覚えるべきラベルである「イヌ」の学習を妨げるのではないか、あるいは、いったん「ワンワン」と覚えても、結局はそれを別の単語「イヌ」に置き換えなければならないため、かえって負担ではないか、という声も聞かれる。 しかし、実情としては、親は子どもの発達レベルに合わせて、このような単語の使用量を変化させており、育児語の使用は子どもの言語発達に害を及ぼしていないことが明らかになった。
|