研究課題/領域番号 |
16K13494
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 名古屋学芸大学 |
研究代表者 |
今井 正司 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (50580635)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 注意制御 / メタ認知 / 通級指導教室 / 神経教育学 / 特別支援教育 / 前頭前野 / 発達障害 / 前頭葉 / 注意 / NIRS / 能動的注意制御 / 前頭葉機能 / 学校適応 / 脳血流 |
研究成果の概要 |
発達障害児における学校適応と学習促進プログラムを神経教育学的観点から作成した。具体的には、通級指導教室に在籍する発達障害児53名を対象に、注意制御とメタ認知の能力を促進する神経心理課題を定期的に実施した(週1回1時間程度)。それらの各課題を実施する前後においては、課題における手続き的方略の確認と動機付け向上に焦点をあてたフィードバックが担当教員から与えられた。それらの課題実施時には、NIRSによって前頭前野背外側部の脳血流を測定し、評価指標とした。本研究に参加した発達障害児は、注意制御能力とメタ認知モニタリングの能力が向上したことで、学校適応と学習促進の向上が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は、学校適応と学習促進の基礎的認知として注意制御とメタ認知の役割が重要であることを明らかにし、それらの認知機能に焦点をあてた教育プログラムを作成したことである。これまで、発達障害児に対する支援としては、行動的側面から適応的行動が促されてきたが、本研究の知見からは認知的側面からもアプローチできることが示唆された。本研究で焦点をあてた認知的側面の機能促進は、行動的アプローチを効果的に実施するための土台にもなるため、心理社会的にも意義がある。
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