研究課題/領域番号 |
16K13507
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018) 広島大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
金山 範明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (90719543)
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研究協力者 |
原 正之
渡邊 淳司
北田 亮
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 触覚 / 感情 / 触感 / 脳波 / fMRI / コグネティクス / 感覚 |
研究成果の概要 |
本研究では触覚を用いた心理学、認知神経科学的研究において統一された刺激方法がないこと、視覚や聴覚においては存在する国際標準化された刺激システムが触覚にはないことから、この開発を目的とした。またこれを用いて触覚から惹起される感情反応は、視覚及び聴覚によるものと比較可能であるかどうかを検討した。この結果、脳波測定やfMRI画像スキャン中に使用可能な触覚刺激装置の開発が完了し、触覚による感情喚起が統一的な方法で行いうる可能性を示した。一方で装置及び刺激・脳活動測定方法についての特許申請を試みたが開発開始時の所属機関の知財部から特許性がないと判断され申請には至らなかった。これを受け論文の投稿を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学研究においても触覚を用いた感情喚起研究が盛んにおこなわれるようになってきている上、触覚情報を価値として製品応用に生かす試みは産業分野で増えてきている。このニーズの中で本装置が開発されたことで、研究間で統一された触感を提示する可能性が示され、この方法が普及することにより知見の比較がより正確にできるようになることが期待される。また触感に関する脳科学研究の推進にも重要な役割を果たすことが期待され、これまで主観的に「よい」触感とされてきたものが、「なぜ」「どのように」よいのか、またどんな物理量を変えたらより「よく」なるのかなどを脳反応を用いて定量的に扱う可能性の検証を本研究チームでさらに推進する。
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