研究課題/領域番号 |
16K13603
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
赤滝 久美 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (30280811)
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研究分担者 |
三田 勝己 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 機能発達学部, 特別共同研究者 (40100169)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 特別支援教育 / 訪問学級 / ICT / 教育学 / 特別支援学校 |
研究成果の概要 |
訪問教育は,継続的に教育を受ける機会を与え,生活にリズムと潤いをもたらし,生活の質を向上させることを期待させる。しかし,最大の課題は,生徒と教員との一対一の関係が長く続くために,本人には同世代の生徒たちが集う学級という考えや体験がほとんどなく,狭い教育環境に限定されることである。また,訪問教育は一般に週1~3日,1回が1~2時間という限られた時間の学習が中心である。本研究はICTを活用して,訪問生と通学生が一緒に学習をしたり,学校行事や居住地学校との交流にも参加できる訪問教育システムを構築した。そして,重症心身障害児を対象として実証研究を行い,その有用性と課題を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本訪問教育ICTシステムは,居宅の訪問生と教員との一対一の教育から学校の通学生と一緒に学習する一対多の教育体制に近づけ,コミュニケーション能力の向上を促し,社会参加への環境を拡大することができた。また,ICTを活用して終業式や卒業式に参加し,訪問生が全校生徒や教員を知る機会を得たのみならず,彼らも訪問生の存在を学友として理解することができた。さらに,居住地小学校との交流は地域との関わりをもつ新しいきっかけとなった。本研究の成果は,ICTが訪問教育を革新し,訪問生の学校や地域への参加を促す可能性を示唆し,その教育的意義は極めて大きいと考える。
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