研究課題/領域番号 |
16K13886
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小嶋 浩嗣 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (10215254)
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研究協力者 |
臼井 英之
井町 智彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 光電界センサー / 宇宙電磁環境 / プラズマ波動 / 電界観測 / 科学衛星 / 宇宙プラズマ / 電界 / 小型軽量センサー / 光電界センサ- / 超小型衛星 / スペースポテンシャル / 波動粒子相互作用 |
研究成果の概要 |
非侵襲性が特徴である光電界センサーを宇宙空間でプラズマ波動を観測する衛星搭載センサーとして利用する上での技術的な評価と開発ポイントについて明らかにした。特に衛星観測で用いられるトップハット型のダイポールアンテナを光電界センサーに接続した上で、その電気的特性を実験により明らかにした。そして、光電界センサーは、従来の科学衛星に搭載されている電界センサーの感度に対し劣るものの、すべての周波数帯にわたって通常強度のプラズマ波動であれば観測できることを示した。また、光電界センサーの特徴である「センサー部に計測回路のグランドを接続する必要がない」ことから、外来導電性ノイズに対して非常に強いことも実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光電界センサーは非侵襲型のセンサーとして、地上において既に利用されているが、衛星に搭載して宇宙空間で利用することを想定した評価は存在しなかった。本研究により、光電界センサーの宇宙空間での利用に対するポテンシャルを示すことができた意義は大きい。感度的にはまだ不足しているものの、ノイズに対する耐性が非常に強いことは科学観測において非常に重要な特徴であり、将来の衛星観測において、衛星からのノイズや擾乱の影響を受けずに高精度で電界を観測できるシステムが光電界センサーで実現できる可能性が開けた。
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