研究課題/領域番号 |
16K13893
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
堀 利栄 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (30263924)
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研究分担者 |
山本 明彦 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (80191386)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 道後温泉 / 東道後温泉 / pH / 潮汐振動 / 地殻変動 / 源泉 / pH値 / 非火山性温泉 / 四国西部 |
研究成果の概要 |
四国西部非火山性温泉である道後温泉および東道後温泉において、温泉水のpH値および泉温等の時系列変化を調査し、温泉水の組成変動が地殻変動予測(地震予測)に有効かどうか検討を行った結果、以下のような成果を得る事が出来た。(1)四国西部地区の非火山性温泉のpH値は、1日程度の短期的な変動を示しながら数か月単位の長期的な値の低下、上昇を繰り返している. (2)FFT法等の解析により、温泉水のpH値変動には日周帯以下の潮汐応答(高調波)も存在することがわかった。以上の結果から、温泉水のpH値は、地殻変動に対応して変化しているセンサーとして使える事が判明した。今後はそのメカニズムの詳細な解明が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、西南日本の非火山性温泉水の化学組成地殻にかかる応力によって変化している事実を初めて証明した学術的意義は大きい。温泉水のpH 値は、おおまかに温泉水の組成変化を代表していると判断され、且つ簡便に測定出来る事から、簡便な地殻変動検出法として、非火山性の温泉水におけるpH値のモニタリングが使える可能性を示唆した社会的意義は大きい。この様なモニタリング井を地域別に設置し、ネットワーク化すれば、安価で感度の良い地殻変動予測が可能となる事を本研究は示した。
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