研究課題/領域番号 |
16K14106
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
デバイス関連化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
島田 悟 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (10357204)
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研究分担者 |
阿澄 玲子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 副研究部門長 (40356366)
周 英 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (80738071)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Carbon nanotube / transparent film / sheet resitance / dopant / カーボンナノチューブ / 透明導電膜 / 導電率 / ドーピング / ナノチューブ |
研究成果の概要 |
ヨウ化物、金属を新規ドーパント(interconnected 材料)として検討し、短パルス光照射処理(photonic curing)後、ほとんどのCNT膜のシートが減少した。特にヨウ化物と複合した場合は、interconnected CNT構造が構築しやすくなる。光照射パラメータの最適化により、透過率84%に対して84Ω/squareという世界最高水準のCNT透明導電膜を得られた。85℃と85%湿度の高温高湿環境加速試験においても、高い導電率を維持することが確認した。また、分散剤とドーパントの両機能を示す高分子酸を用いることで、基材に塗布するだけで高導電性のCNT膜を作製する技術を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カーボンナノチューブ(CNT)は、高強度で高耐熱性であり化学的安定性にも優れた材料であるが、応力センサとして利用するためには、添加剤(ドーパント)、導電性、耐熱性・耐久性の改善が必要であった。今回、申請者らが開発した新規ドーパントとパルス光照射の組み合わせ工程は、応力センサーに必要な諸性能を実現するうえで効果的な手法となる。また、この知見を受けて、新たに開発に成功した分散剤とドーパントの両機能を有する高分子酸は、塗布しただけで応力センサーに適した高性能CNT膜を形成することできる画期的な手法であり、その耐久性も高いことが明らかとなった。
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