研究課題/領域番号 |
16K14294
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
鶴田 浩章 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (90253484)
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研究協力者 |
河原 秀久
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 凍害 / コンクリート / 不凍多糖 / 凍結融解 / スケーリング / 凍結防止剤 / 土木材料 / 耐凍害性 / 小片凍結融解試験 / 糖濃度 |
研究成果の概要 |
本研究では、天然材料である不凍多糖をコンクリートに混入及び塗布することの耐凍害性改善への有効性、凍結防止剤への適用の有効性を明らかにすることを目指した。 不凍多糖の混入では、効果を発揮する不凍多糖の糖濃度にピークがあること、不凍多糖には界面活性効果があり、高い糖濃度で適用すると多量の空気を連行することがわかった。塗布においても、最適な糖濃度が存在するが、表面からの不凍多糖の流出の可能性があることがわかった。また、凍結防止剤への適用に関しては、不凍多糖単独では、従来の凍結防止剤を上回る利点は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリート構造物の凍害被害に対して、本技術は水の凍結時の膨張圧を低減するという、凍害の根本原因を解消するものである。そのような有益な技術を確立するためのステップとしての知見が本研究の成果で得られたことは学術的意義が大きいと考えている。 この技術の実用化により、コンクリート構造物の凍害被害が減少し維持管理経費も削減でき、構造物の長寿命化や、管理者の財政負担及び技術者の業務負担の軽減が可能となり、数多くの構造物の安全や維持管理をより効率的に行うことができ、社会的意義も大きいと考えられる。
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