研究課題
挑戦的萌芽研究
病原体感染に対する獲得免疫応答において、B細胞は抗体遺伝子の体細胞突然変異を行うことが知られているが、その速度、および規則性は未だ明らかとなっていない。ヒト免疫応答による抗体親和性変化のメカニズムを明らかにする目的で、病原体に反応する抗体の遺伝子変遷過程を分子生物学的に解析した。その結果、ヒトでのワクチン抗原、持続感染ウイルスに対して、病原体抗体産生細胞クローン数、および種が同定された。ここで得られた結果は、持続感染ウイルスが常に再活性化、抗原供給し、液性免疫応答を誘導する可能性を示唆している。
ヒトにおける感染に関する疫学的調査と、抗体遺伝子変異解析や抗体親和性解析といった、分子生物学的アプローチによってなされる融合研究である。一方、抗体遺伝子変異解析によって得られた知見を基に、規則性が見いだせれば、環境応答と遺伝子変異の相関性といった生命科学に新たなパラダイムを生むこととなる。また病原体にいつ感染したのかという予想が行えれば、本研究成果の発展型として、網羅的なIg遺伝子変異による「感染プロファイル」が可能となる。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 2件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 3件、 招待講演 6件)
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