研究課題
挑戦的萌芽研究
グアニン4重鎖DNA結合タンパク質Rif1を用い、染色体の核内配置や高次構築を操作する為に、(1) 発現レベルの変動によるクロマチン構造の操作、(2)人為的なRif1局在化によるクロマチンループ構造の操作、を検討した。Rif1増産は、S期障害、染色体構造異常と同時に、short spindleでのM期の停止も誘導した。この効果はRif1のフォスファターゼ結合に依存せず、染色体への結合による。又、今回Rif1の染色体結合欠損変異体L848Sを発見し、これを別のDNA結合ドメインを介して特定の部位に局在化させたが、発現レベルが低い為か、クロマチン構造改変、複製タイミングへの効果は観察されなかった。
Rif1はTAD(Topologically Associated Domain)等に関連したクロマチン高次構造を、G4結合を介して形成する。このクロマチンドメインは、複製タイミングや転写等の制御ユニットとなる。ゲノム操作が容易な分裂酵母を用いて、今回、それ自身ではクロマチンに結合しない変異Rif1を同定した。これを用いて、別のDNA結合ドメインを介して、任意の場所にRif1を局在化し、近傍のクロマチン高次構造を変化させうる可能性が生まれた。この方法は、特定の遺伝子のみを標的とするのではなく、クロマチンドメイン全体を制御可能であり、従来のゲノム操作技術とは異なる、新しい細胞改変技術をもたらす。
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