研究課題
挑戦的萌芽研究
申請者が脊椎動物の脳で発見した新規ステロール代謝産物・糖化ステロール群に着目し、脳において未知のステロール代謝経路が存在する可能性を検証した。新規糖化ステロール群の構造解析より、コレステロールや植物性ステロールにグルコースやガラクトースが結合した糖脂質が脳に存在することが初めて明らかになった。また、それらの合成・分解は、これまでステロール代謝への関与が知られていなかったグルコシルセラミド分解酵素によって行われることが明らかになった。
脳内新規糖化ステロール群の合成・分解を担うことが明らかになったグルコシルセラミド分解酵素は、その機能不全がパーキンソン病や小脳失調などの神経変性疾患の原因となる。脳内新規糖化ステロール群の代謝調節という新しい機能に着目することにより、グルコシルセラミド分解酵素の機能不全が神経変性疾患を引き起こすメカニズムを明らかにすることできる可能性があり、本研究成果の学術的・社会的意義は大きい。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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