研究課題/領域番号 |
16K14696
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田嶌 優子 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (10423104)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 糖脂質GPI / GPIアンカー型タンパク質 / 細胞内輸送 / ゴルジ装置 / 糖鎖 / 輸送 |
研究成果の概要 |
糖脂質GPIアンカー型タンパク質 (Glycosylphosphatidylinositol-anchored proteins; GPI-APs)のゴルジ装置から細胞表面への輸送を生細胞でモニターする方法を、近年に報告された可逆的タンパク質繋留法であるRetention using selective hooks法を応用して新たに確立した。この検出系を用いて、CRISPR/Cas9とsingle guide RNAライブラリーをHEK293細胞に導入し、作成した変異細胞集団から輸送の遅延する細胞を選別した。現在、ゴルジ装置から細胞膜へのGPI-APsの輸送に働く候補遺伝子の同定を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで優れたシステムのなかったGPI-APsのゴルジ装置から細胞膜への輸送にフォーカスして、経時的・定量的に解析する系の樹立を試みたことに特色がある。更に、この領域の輸送に働く因子を網羅的に同定することは、GPI-APsの輸送のみならず、その輸送体と考えられているラフトの動態メカニズムの理解にもつながる可能性があり、ラフトの重要性を考慮すると、本研究成果の意義は大きい。また、GPI-APsは、細胞表面に発現した後も、細胞内のエンドソームや細胞外分泌性小胞エクソソームに移動する。これらの輸送のモニターや定量の方法を将来的に開発する土台として、本研究は波及効果が大きい。
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