研究課題
挑戦的萌芽研究
繊維状に配置したアクチン四分子がゲルゾリンファミリータンパク質の一種であるフラグミンの全長タンパク質二分子によって固定された複合体の結晶構造を、2.3オングストローム分解能で決定した。AMPPNP, ADP-Pi, ADPが結合した繊維型コンフォメーションアクチン一分子とフラグミンのN末端側ドメインとの複合体結晶構造を1.2オングストローム分解能で決定した。これらのF型アクチン構造からアクチン繊維形成、ATP加水分解機構を原子分解能で議論することが可能となった。
アクチンは不定長に重合するタンパク質であるため、これまで繊維状態での結晶構造は報告されていなかった。今回アクチン切断因子であるフラグミンとの共結晶化という方法によって、世界初のアクチン繊維構造の解明に成功した。本研究の成果は真核細胞中に最も大量に存在するタンパク質であるアクチンの機能を理解する上で極めて重要である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件)
Biophysical Reviews
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