研究課題/領域番号 |
16K14739
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐藤 有紀 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90508186)
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研究協力者 |
重松 麦穂
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アクアポリン / 血管内皮細胞 / 内皮ー造血転換 / 二次造血 / 血球分化 / 造血 / 発生・分化 / 血液 / 血管 |
研究成果の概要 |
血管内皮細胞と血球細胞は共通前駆細胞から分化する。両者はやがて空間的に分離され、心臓の拍動開始と共に血球か血管内を循環する。血球・血管分化を制御する分子群は詳細になっているが、最初に出現する血液の水分がいつどのようにして血管内へ蓄積するのかは全くの謎である。本研究では胚発生初期の血管内への水分の流入機構を解明する為、水チャネル分子Aquaporin1(AQP1)に焦点を絞り、解析を行った。その結果、血管内の水分がAQP1を介して血管内皮細胞内へ取り込まれ、血球細胞の出芽・遊離(内皮ー造血転換)を引き起こすことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内皮ー造血転換の際に観察される扁平(内皮)から球形(血球)の細胞形態変化が一体どのようなしくみによって引き起こされるのかは、これまで未解明であった。本研究から、水チャネルAQPを介しておこる細胞内水流入が細胞の球状化に関わることが明らかになった。水分子の流入制御の観点から血液産生メカニズムを解明しようとした研究はこれまでになく、内皮ー造血転換の分子機構解明に向けて新たな突破口となることが期待される。
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