研究課題/領域番号 |
16K14764
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 近畿大学 (2017-2019) 筑波大学 (2016) |
研究代表者 |
松田 学 近畿大学, 医学部, 准教授 (30282726)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 細胞分散 / プロテアーゼ / 消化酵素 / 酸性プロテアーゼ / 細胞培養 / ペプシン / 大腸菌発現系 / トランスクリプトーム解析 / RNA解析 |
研究成果の概要 |
組織中の細胞の多様性と細胞間相互作用の重要性が明らかになるにつれ、埋没しがちな少数派の細胞の振る舞いを解析したいと考えた。従来の単純な酵素処理法では細胞の個性が変容してしまうため、組織を迅速固定後に細胞を酵素的に分散させて選別し、下流のRNA解析に適う細胞の取得を目指した。内因性RNA分解酵素の作用しない固定および酵素消化反応の条件域を確定した。また、その条件域でレポーターとなる蛍光物質も選定した。一方、その条件下ではたらく酸性プロテアーゼは、凝集した細胞外基質を消化する条件下では細胞自体の損壊も激しく実用的な細胞分散条件の決定には至らなかった。至適条件の特定は今後の研究に委ねられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私生物のからだを構成する細胞は、同じように見えてもそれぞれに個性をもっている。個々の細胞を他の細胞から引き離して、発現するRNAを調べることで初期のがん細胞をはじめ細胞の振る舞い、いわば細胞の個性を知ることができる。本研究では、細胞の固定前後にRNA分解が起こらない酸性条件を特定した。その条件下ではたらく酸性プロテアーゼにより細胞の分散を試みたが細胞の損傷を抑えて機能する最適条件は今後の研究に委ねられる。
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