研究課題/領域番号 |
16K14772
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態・構造
|
研究機関 | 公益財団法人サントリー生命科学財団 |
研究代表者 |
酒井 翼 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 研究員 (40414122)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 進化 / RNA / 卵胞 / カタユウレイボヤ / antisense RNA / 初期卵胞 / カテプシン / follicle / ascidian / cathepsins / Cathepsin family / follicles / Ciona intestinalis / beads |
研究成果の概要 |
RNAプローブビーズを用いたRNAseq解析において、ホヤ初期卵胞からCi-ctsb, d, h, lのmRNAと相補的な配列を示すasRNAを同定し、mRNAのexonと対応するasRNAや、複数のイントロンを保持したasRNAを同定した。Ci-ctsb及びCi-ctsh mRNAの3‘非翻訳領域と相補的に重複する領域を有するasRNAにおいて、それぞれ78、51アミノ酸残基のペプチドがコードされており、これらの特異的抗体を用いた免疫染色でそれぞれ卵黄形成期卵胞のtest細胞で発現することが示され、CTS関連asRNAの非コードRNAとコーディングRNAの両面が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAビーズとRNAseqを組み合わせた独創的方法でカタユウレイボヤ(Ciona intestinalis)のカテプシン(CTS)ファミリー遺伝子のアンチセンス(as)RNAを同定し、更にCi-ctsb、およびhの3’非翻訳領域と相補的配列を有するasRNAに翻訳領域を見出した。そして、特異的抗体によって卵黄形成期卵胞のtest細胞にこれらの発現が示唆され、asRNAの非コードとコーディングによる卵胞制御の可能性が示されたことは、asRNAの生物学的意義を考える上で極めて大きい。
|