研究課題/領域番号 |
16K14780
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生理・行動
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
笠原 和起 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 副チームリーダー (50344031)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | メラトニン / 松果体 / N-アセチルセロトニン / マウス / 野生由来マウス |
研究成果の概要 |
血液中のメラトニン濃度を測定する方法として、 酵素免疫測定法ELISAなどの酵素抗原反応を利用した方法が昔から用いられてきたが、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS/MS)による測定法の方が高精度で、血中内の阻害物質の影響を受けずに安定的に定量できることがわかった。この方法で、我々が開発したメラトニンを合成できる実験用マウスは、夜間に十分のメラトニンを合成・分泌していることを確認し、体重や生殖腺が軽いなどの変化が生じることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LC/MS/MSを用いた高精度の定量法を確立し、メラトニンの前駆体であるNASも同時に測定できるようになった。その結果、野生由来系統MSMマウスやメラトニンを合成できる実験用系統B6マウスでは、メラトニンよりも約10倍の高濃度のNASが夜間には血中に含まれていることがわかった。また、メラトニン合成できるB6マウスは普通のB6マウスと比べて体重や生殖腺も軽かった。産後数も有意に少なく、実験室環境において、メラトニン合成能を失ったことは理にかなっていた。しかし、野生環境に生きるマウスはメラトニン合成能を有していることから、我々がいまだに知らないメラトニンの役割が考えられた。
|