研究課題/領域番号 |
16K14846
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
池田 和生 山形大学, 農学部, 准教授 (80555269)
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研究分担者 |
村山 秀樹 山形大学, 農学部, 教授 (40230015)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | セイヨウナシ / 組織培養 / 着色 / 果皮 / アントシアニン / 赤着色 / メタボローム / 果皮培養 / 果皮色 / キメラ |
研究成果の概要 |
セイヨウナシ品種の多くは果実の表面が緑色または黄色だが、突然変異によって赤く着色する品種も存在する。果皮の着色は陽光面着色と全面着色が存在するが、全面着色は表皮の遺伝情報が異なり、交配育種の親としては利用できない。本研究では、全面着色形質を遺伝する形質へと導くため、その形質を示す果皮の細胞からの植物体の再生を試みた。その結果、赤く着色するカルスを脱分化させるための培養条件を明らかにすることができた。さらには果皮細胞由来の赤いカルスの代謝物質を解析することで、着色メカニズムの一部が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セイヨウナシにおいて遺伝しない形質とされる果実の全面赤着色形質を分離する試みはこれまでほとんど行われていない。本研究では、組織培養を用いて果皮由来の細胞からのカルス形成が可能であることを明らかにし、このカルスからシュートを再分化することにより全面着色形質を遺伝する形質へ導くことが可能となることを示した。また、得られたカルスのメタボローム分析の結果からセイヨウナシ果皮の着色メカニズムの一部が解明された。これらの成果は今後のセイヨウナシ育種に大いに貢献する知見である考えられる。
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