研究課題/領域番号 |
16K14969
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
遠藤 英明 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (50242326)
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研究協力者 |
有元 貴文 東京海洋大学, 学術研究院, 名誉教授 (20106751)
中野 俊樹 東北大学大学院, 農学研究科, 助教 (10217797)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バイオセンサ / 魚類 / ストレス / ユーストレス / ディストレス / グルコース / バイオセンシング / モニタリング |
研究成果の概要 |
魚類のためのストレス応答測定用バイオセンサを用いて,魚にとって有益なストレス(ユーストレス)と有害なストレス(ディストレス)の関連性を解明することを目的とした.まず,本目的に適したバイオセンサを作製した.次に,供試魚(ナイルティラピア)を異なった波長の光(白,青,赤,緑)で飼育し,それらのストレスからの回復履歴を観察したところ,緑色の波長がその回復に効果がある傾向があった.また,水槽内面壁の色(青,赤,緑)を変化させ,同様に回復履歴を観察したところ,赤色で飼育した個体にやや効果が認められた.これらの結果が魚のユーストレスに結びつく可能性も示唆されたが,各個体における応答差も確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,これまで未知のテーマであった魚類におけるユーストレス/ディストレスの存在について,バイオセンサを用いることによりその解明を試みた.この手法の特色は,従来のバイオロギングや採血を伴う測定法では解明することが困難であった「魚を泳がせながらストレス応答をリアルタイムにモニタリングできる」という点である.本研究の遂行により,魚類のユーストレスの存在に関する学術的解明においての手がかりが得られたものと考えている.これらの成果は,魚類行動学,魚類生理学,水産化学,比較生理生化学等の分野に対して,横断的発展のための新知見を提供できる可能性があり,その意義は極めて大きいと考えている.
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