研究課題/領域番号 |
16K14973
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
冲中 泰 広島大学, 統合生命科学研究科, 准教授 (80363034)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ベータノダウイルス / 分節ゲノム間相互作用 / 至適増殖温度 / キメラウイルス / 塩基置換ウイルス / 魚類ノダウイルス / ウイルスRNA間相互作用 / 分節ゲノム / 抗ウイルス剤 / ノダウイルス / ウイルス増殖 |
研究成果の概要 |
ウイルスの分節ゲノム間相互作用は植物やほ乳類のウイルスでは徐々に解明されつつあるが、魚類ウイルスでは全く知見が無い。本研究では遺伝的に近縁だが至適増殖温度が異なる2種の魚類ノダウイルス株を用い、両株間でゲノムの一部を交換したキメラウイルスや塩基を置換したウイルスを多数作製し、分節ゲノム間相互作用の役割とそれに関わるゲノム領域を検討した。その結果、RNA1の125番目および160番目の塩基が分節ゲノム間相互作用に重要であることが示唆された。他方、RNA2の重要塩基は特定できなかった。また分節ゲノム間相互作用の低下により、ウイルスRNA複製過程が阻害された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分節ゲノムをもつウイルスは、その増殖過程で各分節ゲノムをほぼ等モル比で無駄なく合成することからも、分節ゲノム間のコミュニケーション(相互作用)が増殖に重要であることが示唆される。分節ゲノム間相互作用は植物やほ乳類のウイルスでは徐々に解明されつつあるが、魚類ウイルスでは全く知見が無い。そこで、本研究では魚類ウイルスのモデルである魚類ノダウイルスを用いて、分節ゲノム間相互作用の詳細な役割とそれに関わるゲノム領域を解明し、さらに分節ゲノム間相互作用を阻害する低分子オリゴ核酸(抗ウイルス剤)の開発へ向けた情報提供を行った。
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