研究課題/領域番号 |
16K14975
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
瀬戸 雅文 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 教授 (60360020)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 養殖施設 |
研究成果の概要 |
本研究は、二枚貝垂下養殖施設の外形をテーパ化することにより、施設の後流域に発生する上下混合流が水質環境の改善に寄与することを明らかにした。定常流場ではカルマン渦の発生周期が、振動流場においては付着後流の容積が長手方向に変化することに起因して上下混合流が形成された。ホタテガイ稚貝の貧酸素耐性をストレス度で評価し、養殖海域における貧酸素水塊の動態を感度解析することにより、青潮警戒レベルや近未来の動向を可視化表示可能なアプリを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、垂下養殖施設の外形をテーパ化することで、施設自体に上下混合促進効果が発現し、動力装置や土木工事を伴わずに流れが緩やかな閉鎖性養殖海域の水質改善に寄与できる可能性が示唆された。垂下養殖施設を構成する網カゴは、養殖業者が使い慣れた漁具のため、維持管理に新たな技術や知識を必要とせず、貧酸素水塊挙動診断アプリを活用した養殖活動を通して、環境再生と持続的な安定生産を融合した環境再生型漁業の実現に貢献することが期待できる。
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