研究課題/領域番号 |
16K14986
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
石橋 郁人 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (10192486)
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研究分担者 |
平坂 勝也 長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 准教授 (70432747)
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研究協力者 |
安田 圭佑
鈴木 辰弥
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ラメラリン / ピロールアルカロイド / ミトコンドリア / トポイソメラーゼ / 抗がん活性化合物 / トリフェニルホスホニウムカチオン / ミトコンドリア標的薬 / 海産アルカロイド / トポイソメラーゼ阻害 / 抗がん活性 / 海洋天然物 / 脂溶性TPPカチオン / トポイソメラーゼ阻害活性 / 生理活性 / 癌 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
高い抗がん活性を持つ海洋天然物ラメラリンに,がん細胞のミトコンドリアに選択的に集積する特性を持つトリフェニルホスホニウム(TPP)カチオンを有機合成化学的手法により結合させることにより,がん細胞のミトコンドリアを特異的なターゲットとする高選択的な抗がん活性化合物の創製を目指した。ラメラリンの効率的な構築法の開発から始め,本法により合成したラメラリンアルコールに,TPPカチオン部位をリンカーを介してエステル結合させた。TPP結合型ラメラリンは,がん細胞株に対して,TPP部を持たないラメラリンアルコールの約3倍の増殖阻害活性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん活性化合物にTPPカチオンを結合させることによるがん細胞選択性の増大効果は既に複数例報告されているが,本研究により導入効果の実証例がさらに増えた。がん細胞に集積するリガンドを利用する原理は,広く他の抗がん活性物質への応用にも期待できる。ラメラリンの合成法は多く知られているが,パラジウムなどの高価なレアメタル触媒を用いた反応を基盤としたものが殆どである。本研究の結果,Paal-Knorr反応を利用した簡便で効率的なラメラリンの新規合成方法が確立された。
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