研究課題/領域番号 |
16K15040
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
池田 輝雄 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (60151297)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脂質ラフト / マクロファージ / GM3 / サイトカイン / シグナル伝達 / 貪食能 / 殺菌活性 / LPS / スフィンゴ糖脂質 / 転写因子 / Raw264.7細胞 / GM3添加実験 / 自然免疫 / 炎症 / Lipid raft / ガングリオシド系列 / 貪食殺菌能 / 免疫学 / 微生物 |
研究成果の概要 |
本研究では、LPSあるいはPMA刺激マクロファージ活性化におけるGM3の貪食殺菌能、TLR4受容体発現、サイトカイン発現とシグナル伝達分子機構に対する影響を解析した。GM3はPMAによる貪食作用を抑制したが、LPSへの抑制は見られなかった。ROS産生にはGM3は促進作用を示したが、LPSによるiNOS発現は抑制した。活性化MΦのサイトカイン発現も抑制し、その機構はMAPK経路のERKのリン酸化とNFκB経路のp65転写因子の阻害が関与した。また、GM3はLPS刺激マクロファージの細胞膜におけるTLR4発現も抑制した。これらの結果から、GM3は自然免疫応答の有効な治療薬になることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コレステロールとスフィンゴ糖脂質からなる脂質ラフトは、近年多くの微生物関連の受容体があることが明らかとなり、自然免疫細胞活性化、すなわち、病原体関連分子パターン(PAMPs)とパターン認識レセプター(PRR)による機能発現が注目されているが詳細な知見はない。本研究では、スフィンゴ糖脂質のうちGM3KOマウスからのマクロファージおよびマウスマクロファージ細胞株Raw264.7をGM3標品で全処理することにより、PAMPsによるMΦの機能解析とその誘導機序にを解析することで、MΦ活性化におけるGM3の役割について新たな知見とその他の細胞および脂質ラフトを標的とした免疫治療への応用を模索する。
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