研究課題/領域番号 |
16K15048
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
帆保 誠二 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (60446507)
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研究分担者 |
石川 真悟 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 助教 (00755887)
三角 一浩 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (10291551)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 髄由来幹細胞 / MHCハプロタイプ / 歯髄由来幹細胞 / ウマ / 分離法 / 培養法 / 保存法 / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では獣医療における幹細胞移植医療の発展のために、新たな幹細胞源として間葉系幹細胞(MSC)の一種である歯髄幹細胞(DP-MSC)を用いて、幹細胞バンクを設立することを目的とした。 ウマDP-MSC の適切な分離・培養法の確立とその細胞機能の解析行った結果、抜歯2週間後の狼歯からもMSCの特性を有する細胞の分離に成功した。続いて、安全な移植のためにウマにおける主要組織適合抗原(MHC)のハプロタイプについて検討した結果、ヒトでは数万人に一人と言われている、移植医療において有用なホモ型を有する個体が5%以上と高い割合で存在することが分かった。以上から安全なウマ幹細胞バンク設立の基盤が完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞移植による運動器疾患の治療は,競走馬だけでなくヒトをはじめとした多くの動物種で期待されている。競走馬はいわば究極のアスリートであり,運動器疾患の罹患率が非常に高いと同時に,多くの罹患馬は若齢である。よって,バンク化された幹細胞の応用検証を,ヒトに比較し極めて短いサイクルで多く行うことが可能である。すなわち,バンク化した細胞の臨床試験結果を短期間のうちに数多く蓄積することが可能であることから,競走馬以外のヒトを含めた動物種においてバンク化された幹細胞の移植医療に対して多くの知見を与えることが期待される。
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