研究課題/領域番号 |
16K15070
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
新美 輝幸 基礎生物学研究所, 進化発生研究部門, 教授 (00293712)
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研究協力者 |
中村 太郎
大出 高弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | キリギリス / 翅 / 左右非対称性 |
研究成果の概要 |
本研究では、キリギリスの発音器である翅の左右非対称性に着目し、左右相称動物に普遍的な1対の器官に生じる左右非対称性の分子基盤の解明に挑戦した。 その結果、これまで困難とされていたキリギリスの飼育法を確立し、キリギリスにおけるRNAシークエンシング法を用いた比較トランスクリプトーム解析を行うと共に、試行錯誤のうえキリギリスに適した遺伝子機能解析法を確立した。本研究により、1対の器官に生じる左右非対称性の分子基盤の解明に向けた基盤整備を進めることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国には鳴く虫を愛でる伝統的な文化が存在するが、鳴く虫の翅に生じる左右非対称を対象とする遺伝子レベルの研究は皆無であった。本研究では、キリギリスの発音器である翅の左右非対称性に着目した。従来の研究では、体に1つだけ存在する器官を対象にしてきたが、翅は対で存在し左右で独立に形成されることから、その非対称性は全く異なる原理によって生じるものと考えられる。本研究は、次世代シークエンス解析及び遺伝子機能解析法を駆使して、左右相称動物に普遍的な1対の器官に生じる左右非対称性の分子基盤の解明に挑戦した。
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