研究課題/領域番号 |
16K15171
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
原田 彰宏 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40251441)
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研究協力者 |
吉村 信一郎 大阪大学, 医学系研究科細胞生物学教室, 講師
傍嶋 智明 大阪大学, 医学系研究科保健学専攻機能診断科学講座, 大学院生
三善 英知 大阪大学, 医学系研究科保健学専攻機能診断科学講座, 教授
前田 知美 大阪大学, 医学系研究科保健学専攻機能診断科学講座, 大学院生
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | RELCH / Rab11 / リサイクリングエンドソーム / TGN / OSBP / 極性輸送 / コレステロール / 脂質 / 小胞輸送 |
研究成果の概要 |
個々の細胞の細胞膜の脂質の主な構成成分の1つにコレステロールがある。コレステロールは重要な脂質だが、コレステロールの輸送や利用経路の多くは未解明であった。 我々は小胞輸送を司るRab11の新規結合タンパク質RELCHを同定し、Rab11とRELCHが脂質輸送タンパク質OSBPを介して小胞輸送に依存しない、細胞小器官間の直接接触によってコレステロールを輸送することを発見した。本研究は細胞生物学の国際的な一流誌であるJournal of Cell Biology誌に掲載され、2018年の10大論文として選ばれる栄誉を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は小胞輸送を司ると考えられてきたタンパク質Rab11の新規結合タンパク質RELCHを同定し、それが介する新規の輸送経路を明らかにした。この研究により、コレステロールの新たな輸送経路や分子機構が解明され、コレステロールの細胞内動態の全容解明の一端が明らかとなったため、これからの生命科学の発展に重要な役割を果たすと期待される。また、RELCHを欠損するマウスでは、肝臓や繊維芽細胞においてリソソームの増加やその中のコレステロールの増加がみられるため、脂肪肝やそれに起因する肝炎(NASH)の病態の解明に有用と考えられる。
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