研究課題/領域番号 |
16K15249
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
土屋 紅緒 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (80286385)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 肺腺癌 / 上皮-間葉移行(EMT) / 血清診断マーカー / EMT / セクレトーム解析 / 腫瘍特異的自己抗体 / 病理学 / 癌 / プロテオーム / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
上皮-間葉移行(EMT)により間質細胞様の形質を獲得した癌細胞は、浸潤・転移しやすい微小環境を周囲に作り出すとともに、種々の癌治療に抵抗性となる。そこで癌特有の微小環境が構築される以前の早い段階でEMTの判別と治療抵抗性を予測し得る血清診断マーカーの獲得を目的として、EMTを誘導した肺腺癌細胞で分泌が亢進するタンパク質を網羅的に解析した。結果、細胞外基質タンパクやサイトカインを含む34個のタンパク質を「マーカー候補」として同定した。中でもLUMやMIFは肺腺癌患者血清中への分泌亢進が認められ、EMTに基づく高悪性度症例を早期に検出できるバイオマーカーとしての有用性が期待された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の治療におけるEMT制御の必要性は広く認識されているものの、EMTを標的とした血清診断マーカーの獲得を目的とした研究は行われておらず、本研究で得られた結果はこの分野の先行研究として役立つものと思われる。外科的切除に加えて適切かつ積極的な追加治療を行う必要のある、早期に再発や転移を起こす可能性の高い患者を選択できれば、肺癌患者の予後改善につながると考える。
|