研究課題/領域番号 |
16K15267
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
菊地 泰生 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20353659)
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研究分担者 |
丸山 治彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (90229625)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 寄生虫 / バクテリア / 共進化 / 相互作用 / インタラクション / マイクロバイオーム |
研究成果の概要 |
本研究は寄生虫感染におけるバクテリアの役割を理解するため、実験室での人工接種実験およびフィールド調査によって寄生虫―バクテリア間の相互関係を明らかにすることを目的とした。人工接種実験の結果、寄生虫の感染によって宿主のバクテリア叢が変化し、特定のグループのバクテリアが増加または減少することが明らかになった。宿主の遺伝子発現解析の結果などから、この変化は2者の直接的な相互作用と宿主を介した間接的な作用が寄与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管内寄生虫は腸内バクテリアと共存してきた長い歴史があり、腸内バクテリアと深い関係を持ってその感染環を成立させていると考えられるが、腸管内寄生虫と腸内バクテリアの相互作用はこれまでほとんど調べられてこなかった。本研究によって、腸管内寄生虫の感染は宿主だけでなく、腸内バクテリア叢にも影響を与えることが明らかとなり、さらに相互作用を深く解析していくことで新たな寄生虫制御法の開発につながることが期待できる。また、フィールド調査のために確立したハイスループット寄生虫検出手法は、今後の寄生虫検査や寄生虫生態研究に有用なものである。
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