研究課題/領域番号 |
16K15270
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 博之 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (40221650)
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研究分担者 |
中村 眞二 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40207882)
松尾 淳司 北海道医療大学, その他, 教授 (50359486)
大久保 寅彦 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (90762196)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アメーバ / 共生細菌 / 原始的なクラミジア / レジオネラ / 運搬現象 / ネオクラミジア / 細菌運搬現象 / 共生 / Na+/H+アンチポーター / 環境クラミジア / 原始クラミジア / 細菌学 / クラミジア |
研究成果の概要 |
私達は土壌から難培養性の原始的なクラミジア(Neochlamydia S13)が共生する一株のアメーバをクローン化した。このアメーバは共生細菌依存的に天敵レジオネラを撃退する。本研究ではその仕組みとアメーバがそのクラミジアを共生させる必然性を明らかにするために検討した。その結果、このアメーバは共生細菌依存的に天敵レジオネラの取り込みを特異的に阻害することで、レジオネラの感染を回避していることを明らかにした。また興味深いことにこのアメーバは固形寒天培地上で共生細菌依存的にヒト病原細菌(大腸菌やサルモネラ)を表面に固着させ運搬することを発見した。この運搬にはイオン交換輸送体nhaAが関与していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、アメーバとその共生細菌とが協調してレジオネラの侵入を抑えることによりその感染を阻止する仕組みを明らかにすると共に、このアメーバが共生細菌依存的にヒト病原細菌を背負って運搬する現象を発見した。またこの運搬現象には、大腸菌のnhaAが関与することを突き止めた。これらの研究成果は、共生関係にある宿主と寄生体との相互作用を理解するために有用であり、細胞内寄生性細菌感染症の制御にも応用が可能である。
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