研究課題/領域番号 |
16K15312
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
阿部 哲也 関西医科大学, 医学部, 准教授 (20411506)
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研究分担者 |
西山 順滋 関西医科大学, 医学部, 講師 (60368248)
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研究協力者 |
串田 秀也
川島 理恵
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 会話分析 / 医療面接 / 開放型質問 / 閉鎖型質問 / 共感 / 質的研究 / 客観的臨床能力試験 |
研究成果の概要 |
医療面接場面での共感の客観的評価のために、会話分析を用いて総合診療科外来場面の録画データの探索的な質的研究を行った。 診察開始時は主訴の把握を通じた共感的応答が重要な場面であり、医学教育では開放型質問を用いた問診の開始が推奨されている。しかし、問診票の存在する実臨床場面ではその使用頻度は4割未満と低く、質問時における医師の無知を示す開放型質問が不自然なものとして医師、患者の双方に受け取られる可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
診療場面でのコミュニケーション技法のマニュアル化には、過度な単純化による弊害があり得る。問診開始時には患者の自由な発言を促すための開放型質問が推奨されるが、このような定型的フレーズは状況に応じて異なる意味を持つことが、実際の会話の詳細な観察から客観的に確認された。今後は医療者と患者の相互行為パターンを把握することによって、その多様性に対応したコミュニケーション教育が展開可能になると考える。
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