研究課題/領域番号 |
16K15387
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
柿本 幸子 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 企画部, 主任研究員 (80291219)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 総水銀 / メチル水銀 / ベニズワイガニ / 固相抽出法 / 食品衛生 / セレノネイン |
研究成果の概要 |
今回、我々は、日本近海で漁獲されたベニズワイガニの総水銀およびメチル水銀の濃度を調査した。また、分子量に基づきメチル水銀濃度を水銀濃度に換算した値と総水銀濃度との比を算出するとその平均値は0.88であり、ベニズワイガニでは、水銀は概ねメチル水銀の形態で蓄積されていた。一般的な日本人の食事でベニズワイガニによるメチル水銀摂取量は、0.013 mg/週未満と試算された。この値は、暫定耐容一週間摂取量の約1/6であり、健康へ直ちに悪影響を与える量でないことがわかった。ベニズワイガニがメチル水銀の汚染指標となり得るかを検証するために、今後、試料サイズ、試料数の増加、試料の漁獲海域を統一する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的な日本人の食事を介してのベニズワイガニのメチル水銀摂取量は、0.013 mg/週未満となり、暫定耐容一週間摂取量の約1/6であり、直ちに健康に悪影響を与える量ではなかった。 今回調査した生ベニズワイガニ中の総水銀濃度とメチル水銀濃度との関係を検証した結果、ベニズワイガニでは水銀は概ねメチル水銀の形態(存在比=0.88)で蓄積されていることがわかった。また、体重と総水銀およびメチル水銀濃度に相関が認められた。
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