研究課題/領域番号 |
16K15405
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
原田 一樹 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 法医学, 准教授 (00253146)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 頭部外傷 / 法医神経病理 / 神経病理 / 脳弓下器官 / 法医病理学 / 電解質異常 |
研究成果の概要 |
本研究の主な目的は、法医解剖中の頭部外傷事例のヒト剖検脳を用いて、電解質コントロールに関して重要な役割を担っている脳弓下器官の形態学的変化を、病理組織学的に検討することである。期間中に必要な事例数を集積することはできなかったが、ルーチン染色標本から得られた正常組織所見は、神経病理学及び神経解剖学領域に有益な情報を提供することができると考える。また、複数の頭部外傷事例で脳弓下器官に微小出血が認められたことは、頭部への回転加速衝撃に対する脳弓下器官の脆弱性を示唆する所見である。今後も本実験を継続して行く予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳弓下器官は、大きさわずか1ミリの大脳の微小器官であり、電解質コントロールに関して重要な役割を担っていると考えられている。通常、頭部外傷事例を解剖する機会を持つのは、(病理医ではなく)法医病理医である。したがって、法医解剖からのみ得られるヒト頭部外傷の剖検例を用いて脳弓下器官の解析を行う研究には前例がなく独創的であり、大きな学術的意義を持つ。 得られた結果は、頭部外傷患者の電解質コントロールのために有益となり得るため、法医病理学領域のみならず、臨床医学への貢献も期待できる。また、現時点で乏しい脳弓下器官の正常組織学データに有益な情報を提供することも期待できる。
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