研究課題
挑戦的萌芽研究
我々は、DSSによる大腸炎ではPin1の発現量が40~50倍にも増加していることを見出した。そこで、我々は、Pin1発現増加が大腸炎の発症に関与している可能性を考慮し、Pin1 KOマウスにDSSを投与したところ、Pin1 KOマウスではDSS負荷による潰瘍性大腸炎の発症が顕著に抑制される結果を得た。我々は、Pin1を阻害させる低分子化合物をマウスに与えると、DSSによる大腸炎の発症が抑制できることを判明させた。以上より、炎症性腸疾患の発症にPin1の発現量増加が関与していること、さらに、Pin1を阻害することによって炎症性腸疾患の新規治療への可能性が示された。
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