研究課題
挑戦的萌芽研究
急性硬膜下血腫-外減圧ラットモデルを作成し、そののちにヒト神経幹細胞を移植する研究を行った。無胸腺ラット(F344/NJcl-rnu/rnu, n = 7-10/group)に穿頭を行い自家血を注入することで急性硬膜下血腫ラットモデルを作成し、そののち減圧開頭モデルを作成した。その後10×105のGFP導入神経幹細胞(hNSC)をステレオ装置にて海馬付近に二か所注入し8週間の生着を得た。rotarodによる行動実験では、4週後で、hNSCを移植した群の保続時間が優位に長い結果となった。また、外減圧表面にシート状に移植した群では、同じく生着は得られたものの、細胞の成熟は得られなかった。
本研究により、神経外傷におけるヒト神経幹細胞の生着を確認できた。また、ステレオ下にIn situ に移植するのみならず、減圧開頭術後の脳表面にシートにて移植することでも生着しうることが明らかになった。神経幹細胞をInsituに移植したほうが生着の割合は高かった。どちらの細胞も4-8週生着することが明らかになり、今後のわが国の脳神経外傷の治療に向けて前進するための見地が得られた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)
Front Neurol
巻: 10 ページ: 1-7
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